サステナブルファッションとは|明日の地球と共生する

サステナブルファッション

ただおしゃれを楽しむだけでなく、地球にも優しい選択をするサステナブルファッション。
私たちの服がどのように環境へ影響を与え、どう責任ある行動でそれを変えていけるのかを見つめ直しませんか。

今回は、サステナブルファッションの概要や注目を集める背景、取り入れ方を解説します。
あなたのワードローブがもたらす地球規模のポジティブな変化を一緒に探求しましょう。

サステナブルファッションとは

サステナブルファッションとは、「衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した取り組みのこと」を言います。※1
私たちも地球環境に関わる一員として、サステナブル(持続可能)なファッションを選択していく必要に迫られています。

エシカルファッション・スローファッション

サステナブルファッションとともに耳にするエシカルファッション、スローファッションの定義も確認しておきましょう。

エシカルとは、直訳すると「倫理的な、道徳的な」という意味です。エシカルとサステナブルとの違いは明確でありませんが、サステナブルは環境面を中心として語られるのに対し、エシカルは環境面に加え労働条件、動物福祉、地産地消などの問題を特に意識した内容に使われます。※2
スローファッションは、ファッションの大量生産・大量消費(ファストファッション)の短サイクルな消費を見直し、長く着られる高品質な一着を選ぼうという取組みです。※3 流行に左右されないタイムレスなデザインや、修理が容易で長持ちする質の高い製品を適量生産し、丁寧に扱い長く使用することを促します。
多くのブランドや消費者はこれらの価値を組み合わせてサステナブルな選択をしています。

サステナブルファッションが注目を集める背景

ファッション産業は、その見た目の華やかさとは裏腹に、環境に多大な影響を与えています。

ファッション産業の環境負荷と取り組み

世界の繊維産業の二酸化炭素排出量は、国際航空業界や海運業界の排出量を上回る年間約12億トンです。※4
一枚の綿のTシャツを作るのに必要な水は約2,700リットル※5で、その生産過程に多くの化学物質を使用しています。
購入した洋服の約66%はほとんど再利用されず廃棄されるといったデータもあり※6、ファッション業界が環境に与える影響は小さくありません。
そこで、多くの企業が、オーガニックコットンやリサイクル素材の使用、製造工程の見直し、古着のリユースなどサステナブルファッションの取り組みを始めています。

サステナブルファッションの取り入れ方

では、実際にサステナブルファッションの取り入れ方を紹介します。

サステナブル素材の選択

製品のラベルや説明を読み、意識的な購入を心がけることが重要です。
リサイクル素材やオーガニックコットンなど環境に優しい素材を使用した商品を選びましょう。例えば、帝人フロンティアのリサイクルポリエステル「ECOPET」は、要らなくなったペットボトルや衣料品や工程屑などを原料としたポリエステル繊維で、環境負荷の低減だけでなく、丈夫で高品質な次世代の素材です。

長持ちする品質の良いアイテムを選ぶ

耐久性があり、長く愛用できる洋服を選ぶことは、大量消費を減らし、廃棄物の発生を抑制することにつながります。高品質なアイテムは購入する際は費用が高くなる場合もありますが、長期的に見れば経済的です。

古着のリユースとリサイクル

不要になった洋服は、リユースやリサイクルを通じて新しい命を吹き込むことができます。リユースは、使わなくなった洋服を寄付やリサイクルショップを通じて他人に譲ったり、修理やデザインの変更により再利用したりすることで洋服の寿命を延ばせます。
リサイクルは洋服を素材に戻し、新しい製品の原料として使うことです。これらの方法は、環境への負荷を軽減するのに大いに役立ちます。

まとめ

サステナブルファッションは一過性のトレンドではありません。一人ひとりが環境に対する意識を高め、行動を変えることで、ファッション産業全体の持続可能性を推進していくことが可能になります。そのようなあなたの行動が、自然と共生するライフスタイルであり、地球の未来に対する必要不可欠な選択となるでしょう。

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