環境問題解決に向けて個人ができることは?小さな取り組みが大きな効果に!

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地球温暖化、海洋汚染、森林破壊など地球規模の環境問題は私たちの生活を大きく変えつつあります。環境問題はスケールが大きすぎて、個人の力ではどうにもならないと感じるかもしれません。しかし実は、日々の生活の中の小さな行動で環境問題解決に貢献できるのです。
この記事では環境問題をおさらいした後、私たち個人ができる具体的な取り組みをいくつかご紹介します。

環境問題の定義と歴史

まずは、そもそも環境問題とはどういうことなのか、おさらいしてみましょう。言葉はよく聞きますが、その定義や歴史はあまり知られていないかもしれません。

環境問題は人間活動の拡大による負荷が原因

人間が何らかの活動をすれば、多少の影響を環境に与えることになります。その影響が小さければ特に問題はないのですが、環境への負荷が著しく大きくなれば問題に発展することに……。
環境問題は私たち人間が生み出してきたものであるとともに、今後さらに発展するためには必ず解決しなければならない課題といえるでしょう。

過去に解決された環境問題

日本では1891年の足尾銅山鉱毒事件や1956年の水俣病、1961年の四日市ぜんそくなど多くの環境問題が発生していました。初期の頃の環境問題は産業や生活の変化によるものが主な原因といわれています。
また、ある地域に限定して発生していることも特徴です。多くの法律や規制などを導入することで、これらの環境問題は解決されてきました。

現在の主要な環境問題

過去に起こった環境問題の多くは解決されていますが、現在はまた新しい問題が出てきています。課題となっている具体的な環境問題をピックアップしてみました。

地球温暖化による気候変動

地球温暖化とは地球全体の平均気温が上昇する現象のことを指します。大気中に二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが増えると、太陽からの熱が宇宙に逃げずに地球表面に溜まり、気温が上昇することに……。

地球温暖化は気温の上昇だけではなく、海面水位の上昇や農作物への影響、気候変動などにもつながっているといわれています。日本でも台風の発生頻度や大型化、短時間豪雨の増加などの変化は日ごろから実感している人も多いでしょう。

廃棄物の流出と環境汚染

私たちが生活を営む上で、廃棄物はどうしても出てしまうものです。しかし廃棄物が適切に処理されずに環境中に放出された場合、土壌汚染や水質汚染などの環境問題を引き起こすことになります。最近では海洋プラスチックやマイクロプラスチックの問題を耳にする機会が多いかもしれません。これらの環境問題は、回りまわって私たちの健康にも影響を与える可能性も指摘されています。

個人でできる環境問題への取り組み

環境問題に対して私たちができることにはどんなことがあるのでしょうか。今すぐにでも始められるアクションをピックアップし、紹介します。

省エネルギーな生活

現在の温室効果ガス排出量の90%近くがエネルギー起源CO2であり、その内の43%がエネルギー転換部門から排出されています(2021年のデータ)。
エネルギー転換部門とは、電気やガスなどの私たちが日常的に使用するエネルギーを生み出す産業のこと。生活の中で省エネルギーを心掛ければ、効率的に温室効果ガスを減らすことにつながります。不要な電気を消すなどの小さな取り組みや、エネルギー効率の良い家具・家電に変更するなどの方法があります。

また、移動によるエネルギー消費も意外と重要なポイントです。ガソリン車ならガソリン、電気自動車でも電気と移動するためにエネルギーを消費します。これらのエネルギーを減らしたり、効率化したりするためには、徒歩や公共交通機関を利用するなどの方法があります。一つ一つは小さな行動だったとしても、多くの人が取り組めば高い効果が期待できます。

ごみの量を減らす

ごみを減らすためには、3R(Reduce、Reuse、Recycle)の取り組みが大切です。例えば、使い捨てのレジ袋やペットボトル、割りばし等はすぐにごみになる製品といえます。これらを購入するのではなく、何度も使いまわせる製品を選んでいくことが大切です。例えば、マイ水筒、マイ箸、マイバッグなどを揃えてみてはいかがでしょう。

まとめ

この記事では環境問題を背景に、私たち一人ひとりができる小さな取り組みを紹介しました。省エネルギー、マイバッグ・マイボトルの利用など、日常生活の中でできることはたくさんあります。これらの小さな積み重ねが、地球全体の環境改善につながることを忘れないでください。
まずは今日からできることを始めてみてはいかがでしょうか。

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