SDGs達成のカギを握るリサイクル! 私たちの生活と地球の未来をつなぐ

リサイクル SDGs

世界的に多くの注目を集め、取り組みがなされているSDGs。私たちが持続的に発展するために重要な目標です。SDGsを達成するためには、一人ひとりが意識的に行動していく必要があります。実はリサイクルもSDGs達成に向けて欠かせない取り組みの一つです。
この記事では、リサイクルがSDGsの達成にどのように貢献するのか、どのような資源をリサイクルしたらよいのか、を詳しく解説します。

SDGsとは

最近多くの場所で見聞きする機会の多い「SDGs」。どのような取り組みを指すのか、おさらいしてみましょう。

持続可能でよりよい世界を目指す目標

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年の国連サミットで採択された国際目標です。2001年に策定されたMDGs(ミレニアム開発目標)の後継として、SDGsでは2030年までに、地球上の誰一人取り残さずに持続可能でよりよい世界を目指すことが目的です。SDGsは17のゴールと169のターゲットから構成されています。

リサイクルとSDGsの関係性

SDGsの目標には地球環境問題だけではなく、飢餓や貧困、感染症、紛争、教育など多くの課題が包括されています。幅広い課題を含むSDGsに対して、リサイクルは主に環境問題や気候変動などの項目に関係します。
SDGsとリサイクルは範囲の幅が異なりますが、よりよい世界を目指しているという意味では一致した考えといえるでしょう。

リサイクルに関係するSDGsの項目

それでは、SDGsの中でリサイクルはどのように関わってくるのでしょうか。それぞれの関係を見ていきましょう。

ゴール12「つくる責任 つかう責任」

SDGsのゴールの中で最もリサイクルと関係があるのはゴール12「つくる責任 つかう責任」です。特に12-4や12-5ではごみの量を減らすことや、その方法として「リユース」や「リサイクル」に言及されています。製品の生産者も消費者も同じく地球環境を意識する行動の一つとして、「リサイクル」が位置づけられているのです。

ゴール13「気候変動に具体的な対策を」

ゴール13「気候変動に具体的な対策を」も、リサイクルと関係が深いゴールです。リサイクルは新たな資源を消費せず、ごみの排出量を減らし、資源として有効活用することで、二酸化炭素の排出量を抑制できる方法になります。地球温暖化を含めた気候変動の危機にさらされている現在、リサイクルを通じて二酸化炭素排出量を減らすことが重要です。

その他のゴールとの関連性

その他にも、ゴール14「海の豊かさを守ろう」では、海洋に放出されるプラスチックごみの削減、ゴール15「陸の豊かさも守ろう」では森林資源の枯渇抑制などがテーマになっています。いずれもリサイクルを活用することで、貢献できるゴールといえます。リサイクルによって得られるメリットは、以下のコラムでも詳しく解説していますので参考にしてみてください。

リサイクルに取り組める資源

リサイクルに取り組むことができる資源を知ることも、SDGs達成につながるアクションです。どのような資源がリサイクルできるのか整理してみました。

紙資源

新聞や雑誌、段ボールなどの紙資源は積極的にリサイクルされている資源の一つです。日本の古紙回収率は81.1%(2021年のデータ)と、世界的に見ても高い割合を示しています。私たちの身近な所でも自治体やスーパーの古紙回収など、リサイクルの機会を見ることが多いでしょう。

ガラス・金属資源

ガラス・金属資源のリサイクルといえば、ガラス瓶やアルミ・スチール缶などが身近です。日本におけるリサイクル率はスチール缶が93.5%、アルミ缶が97.5%(2023年のデータ)と紙資源に並んで高い割合を示しています。
また、パソコンや家電製品、スマートフォンなどはガラスや金属の複合資源です。家電リサイクル法や資源有効利用促進法などにより、リサイクルが促進されています。

プラスチック資源

プラスチック資源は紙資源や金属資源などと比べると、新しいリサイクル資源といえます。
現在、日本のプラスチック資源のリサイクル率は、エネルギー回収であるサーマルリサイクルを除くと約25%(2023年のデータ)と、まだまだ低い割合です。2022年4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」など、積極的に取り組みが進められています。私たちもプラスチックのリサイクルに対して意識を高めていく必要があるといえるでしょう。

まとめ

多くの企業が取り組みを始めているSDGs。リサイクルもSDGsを達成するのに必要なアクションの一つといえるでしょう。特にゴール12やゴール13はリサイクルとも関係性が深い項目です。
個人として実施するリサイクルも、ひいてはSDGs達成につながるアクションといえます。リサイクルできる資源は多くあるため、積極的にリサイクル活動に貢献できる行動を心がけてみましょう。

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