カーボンニュートラル実現のために何をすべき? 日本国内の取り組みを詳しく解説
地球温暖化対策として注目を集めている「カーボンニュートラル」。日本でも2050年にカーボンニュートラルを目指す宣言が行われました。実現するためには企業、自治体、個人などすべてのレイヤーで積極的な取り組みが必要です。
この記事では、すでに日本国内で取り組まれている具体的な内容を紹介します。
日本国内のカーボンニュートラルの取り組み
カーボンニュートラル実現に向けた取り組みは世界でも多く行われています。私たちが住む日本では、どのように取り組まれているのでしょうか。まず、政府が示す2つの柱をご紹介しましょう。
グリーン成長戦略
2050年までにカーボンニュートラルを実現するためには、エネルギー・産業部門の構造転換や積極的なイノベーション創出が必要とされています。そこで日本政府では成長が期待される14の重要分野について実行計画を策定。目標の実現を目指す企業の前向きな挑戦を後押ししています。
例えば、資源循環関連産業ではReduce・Reuse・Recycle・Renewable・Recoveryをテーマにさまざまな取り組みが推進されています。なお、リサイクル素材である「エコペット」も資源循環に関連する製品の一つです。
カーボンリサイクル
カーボンニュートラルの実現には、二酸化炭素を資源として有効活用する新たな技術も必要とされています。
例えば、火力発電所から排出された二酸化炭素や大気中から分離・回収された二酸化炭素を鉱物化したり、水素と反応させて新たな素材を作り出したりすることが考えられています。カーボンリサイクルと呼ばれるこれらの技術の推進にも、日本政府は積極的に力を入れています。
日本企業のカーボンニュートラルの取り組み
政府の方針を受けて多くの日本企業もカーボンニュートラルに取り組んでいます。企業活動をする上で、カーボンニュートラルに貢献できるポイントは意外と多いものです。具体的な取り組み内容については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
私たちができるカーボンニュートラルの取り組み
カーボンニュートラルと聞くと私たち個人の生活には関係がないように思う人もいるかもしれません。しかし、実は私たち一人一人の取り組みも重要なのです。すぐにでも始められる取り組みを3つピックアップしました。
エネルギーを節約する
生活の中で使用するエネルギーを節約することは、カーボンニュートラルの実現に向けた第一歩です。例えば、エアコンを適切な設定温度で利用する、電気は意識して消灯することで電力を節約できます。
現時点では日本の電力の大部分を火力発電所が担っているため、電気を作る際に温室効果ガスが発生しているのです。電力を節約することは、電気を作るために発生する温室効果ガスを減らすことにつながります。
サステナブルファッションに取り組む
普段から着用する洋服に目を向けて、サステナブルファッションに取り組むことも一つです。サステナブルファッションとは、洋服の生産→着用→廃棄に至るプロセスにおいて、将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮した製品を取り入れたファッションのこと。
例えば、再生素材の一つである再生ポリエステル「エコペット」は新たな資源を消費せずに生産されるサステナブルな素材です。これらの素材を使った洋服を積極的に着用することも、カーボンニュートラルにつながります。
エコペットを使用した洋服について、以下よりご覧ください。
サステナブルファッションについては以下のコラムでも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
できるだけ公共交通機関を利用する
私たちが移動するときに排出される温室効果ガスも意外と多いもの。そこで自動車を個人で利用するよりも、公共交通機関を使用してみてはいかがでしょうか。人が効率的に移動することで、1人当たりが排出する温室効果ガスの量を少なく抑えることができます。
また、公共交通機関や自動車を使わずに自転車や徒歩で移動するのも一つの方法です。体の健康にもつながるアクションといえますよ。
まとめ
カーボンニュートラルを実現するため、日本では国を上げて取り組みを進めています。政府や企業も取り組みを推進していますが、一人ひとりが生活スタイルの見直しやエネルギーの使い方を変えることも重要。
エネルギーの節約、サステナブルファッションの取り組み、公共交通機関の利用など、さまざまな方法があります。まずは1つだけでも取り組んでみてはいかがでしょうか。