サーキュラーエコノミー(循環経済)とは?経済活動の大転換による持続可能な社会の実現!

サーキュラーエコノミー

地球の環境問題は多くの人が注目すべき大きな課題です。環境問題を解決しつつ、持続可能な社会を実現するためには、経済活動自体の転換が必要とされています。そこで注目されているのが、サーキュラーエコノミーです。

この記事ではサーキュラーエコノミーの定義やメリット、実現するためのポイントをご紹介します。

サーキュラーエコノミーってなに?

そもそもサーキュラーエコノミーとはどのようなものなのでしょうか。定義や注目された背景を解説します。

サーキュラーエコノミーとは

私たちは今まで、原材料から製品を作り、使用し、廃棄するという線型経済(リニアエコノミー)の中で生活してきました。しかしその結果、大量の資源消費や廃棄物の発生などを一因とした気候変動問題、天然資源の枯渇などさまざまな地球環境問題に直面しています。もし今のまま何も変わらなかったとしたら、近い将来に持続不可能な社会になってしまうでしょう。

サーキュラーエコノミーとは新たな資源の消費量を抑えながら、既にある製品を有効利用して付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止を目指すものです。さらに製品の企画段階において、修繕・交換・分解・分別・アップデート等が容易となる環境配慮設計をすることも含まれています。
サーキュラーエコノミーへの移行は、持続可能な社会を実現するにあたり、重要なアクションといえます。

サーキュラーエコノミーのメリット

サーキュラーエコノミーが実現されることで、多くの地球環境問題を解決に導くきっかけになります。新たな経済活動に対応するためにさまざまな技術開発も進むことでしょう。
また、日本は国内の資源産出量が少なく、他国からの輸入に頼っているという現状もあります。国内で資源を循環させられるようになれば、海外からの資源供給が途絶えるリスクにも対応できます。

サーキュラーエコノミーは資源の有効活用と循環がポイント

サーキュラーエコノミーを実現していくためには、どのような点に着目するとよいのでしょうか。4つのポイントをそれぞれ解説します。

維持・長寿命化

サーキュラーエコノミー実現の最初のポイントは、メンテナンスにより製品を維持・長寿命化させることです。
機械であれば定期的なメンテナンスで使用可能となる期間を延ばし、洋服であれば補修(リペア)を通じて大切に長持ちさせます。製品を長持ちさせることができれば、それだけ新たな資源を消費しないことになります。
また、リサイクルができるように製品自体を設計しておくことも重要な視点です。

シェアリング

必要な製品だけれども使う頻度が少ない場合には、数人でシェアリングすることも大切です。維持・長寿命化と同じように無駄な製品を作らないため、新たな資源の消費抑制につながります。

再利用

不要になった製品を再利用することもポイントです。自分が使わなくなったとしても、まだ使えるのであれば必要としている人に受け渡していきましょう。製品をできるだけ長く利用し続けることが大切です。
 

リサイクル

どうしても使用できない製品が出てしまった場合も、焼却処分・埋立処分は行いません。リサイクルを通じて原料に生まれ変わらせれば、また新たな資源を消費することなく製品を作ることができます。さまざまな素材のリサイクル技術も日進月歩で開発されています。

まとめ

サーキュラーエコノミーは従来型の経済システムを根本から変え、持続可能な社会を実現するための鍵といえます。資源を循環させ、かつ効率的に利用することで、環境負荷を低減することがポイント。地球環境に配慮しながらも経済成長も両立することができます。
持続可能な社会を続けていくためにも、サーキュラーエコノミーの実現に貢献していきましょう。

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